書名:「単純化」という病
ジャンル | おすすめ度 (★1~★5まで) |
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ノンフィクション | ★★★★ |
書評 |
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「法令に違反していない」「解釈を変更した」――。森友・加計学園、桜を見る会、旧統一教会、偽りの国葬……。第二次安倍政権から続く"1強体制"で確立したのは、「法令遵守」と「解釈変更」を盾に説明責任を果たさず、逃げ切るスタイルと、公文書を改ざんしようが、国会で118回のウソをつこうが、「多数決」であらゆる物事を押し通す政治手法だった。まともな“議論”が成り立たず、ますます加速する「分断」と「二極化」。問題の本質を見ず、空回りを続ける日本の病に、“物言う弁護士”が切り込む。 |