第192号

管理会社に委託するメリット

アーバンレポート 第192号2015年7月発行

賃貸経営の「賃貸物件の管理をどうするか?」というのは、「自主管理なのか?」当社のような「管理会社へ委託するのか?」という事です。この選択する時に「お得」という部分をどのように考えるのか?によっても選択が大きく変わってくることになります。たとえば「お得」の部分を「費用」と捉えるなら、目先の費用だけを考えれば答えは「自主管理」です。
管理会社には、管理・保証する範囲によって数種類の管理メニューがあるのが一般的ですが、どのメニューを利用するにしても管理手数料が費用として発生するからです。
では、「お得」の部分を「手間・労力・時間」と捉えるならどうでしょうか?
昔のように賃貸物件の供給数が少ない時代で、場所が良く、空室になっても短期間で次の入居者が決まっていた時代はとっくの昔に終焉を告げました。

2014年総務省が発表したデータを見ると日本全国では820万戸空き家があり、空室率は13.5%と過去最高を更新したようです。2013年総務省統計局によると、神奈川県の空室率は10.6%となっています。立地条件と間取り、仕様、賃料のミスマッチが主な原因です。賃貸住宅経営は安定収入を目指すだけでなく不動産投資という側面を見る必要があります。最新の入居者ニーズを常に注視し、的確な時期に的確な対応をしなくてはなりません。当該物件の競合先の入居状況、賃貸条件、募集状況、空室期間の把握が必要ですが充分条件ではありません。
入居者が何の理由でそこに入居したかがポイントになります。仲介会社は月に何件決めるかが重要ですが、管理会社は空室を出さない工夫、入居・退去理由の把握を常に気にしています。
有体に言えば管理会社こそ地域の入居者ニーズを的確に判断しているのです。
だから管理会社からの新鮮な情報に基づく提案や助言は重要な投資判断の一つになるわけです。

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