アパート建替えに伴う入居者の退去
アーバンレポート 第194号2015年9月発行
先日、アパートの建て替えを計画している(当社とお取引きのない)オーナー様から「古いアパートを取り壊して建て替えたいので、入居者の転居先を探して欲しい」というご依頼を頂きました。実はこの様なご相談を頂く事が多々あります。但し、自ら引越しを望んで部屋探しする方と違い、引越しを望んでいない方を動かすのは一苦労です。
話を円滑に進めるには大家・店子の関係が良好である事が第一なのですが、先代から相続した建物の為、現オーナー様が物件の詳しい事や入居者の情報をよく知らないという傾向が多く見られます。管理会社に全て任せていればオーナー様が入居者と接触する機会が少ないので当然かも知れませんが、入居者の家族構成や仕事内容・滞納状況等もあまり把握されていない場合があります。
その為、入居者と話をしている中で「○○について、先代のオーナーからは了解貰った」(逆にオーナー様は「入居者が勝手に○○している」とそれぞれ言い分が食い違う)とか、管理会社に対しても「共用灯が切れていても交換しない」「雨漏りしても直してくれない」等と不満が噴出する事もしばしばあります。