高齢者の賃貸事情
アーバンレポート 第249号2020年3月発行
我が国の総人口(2019年9月15日現在推計)は、前年に比べ26万人減少している一方、65歳以上の高齢者人口は、3588万人と、前年(3556万人)に比べ32万人増加し、過去最多となりました。総人口に占める割合は28.4%と、前年(28.1%)に比べ0.3ポイント上昇し、こちらも過去最高となり、今後も増加傾向がみられます。
一般的に、「高齢者は賃貸住宅を借りにくい」と言われています。
高齢者が部屋を借りる際にネックとなる事情には、どのようなものがあるのでしょうか。
① 家賃の支払いに対する不安 ⇒ 滞納リスク
② 高齢の為亡くなる可能性が高い ⇒ 事故物件(賃料減額)になる
③ 単身世帯で亡くなった時、発見までに時間がかかる事がある ⇒ 原状回復費増額
上記理由を不安・リスクと考えているオーナー様が多いのではないでしょうか。
先に述べたように、我が国の高齢者人口はこれからも増え続けていきます。賃貸経営において、増加する高齢者市場を不安だからと拒否してしまうのは、とても残念なことだと思います。
不安・リスクを取り除く(減少させる)ことができれば、『高齢者入居』は空室対策として有効なだけでなく、大きな社会貢献にもなります。
不安・リスクを取り除く(減少させる)ための方法をご紹介させて頂きます。