第251号

生き残る物件(部屋)にする為に

アーバンレポート 第251号2020年5月発行

オーナー様にとっては頭の痛い話かと思いますが、私が携わっている退去後のリフォームの事や、今どのようなお部屋(建物)がお客様から求められているかを実際にあった事例を含め、お話をさせて頂ければと思います。

私が入社した約20年前は今とは違い、家賃相場で通常の原状回復工事(元に戻すだけの工事)をして入居が決まるという時代のちょうど終わりの時期でした。リフォームの提案でエアコン付けて下さい。和室から洋室にしましょう。とオーナー様に提案していたのを懐かしく思い出します。

また、お部屋探しの方法も20年前は、いくつか不動産業者を訪問し希望条件を伝え、いくつか案内されたお部屋の中からお客様が決める時代でした。

今では、自分でポータルサイト等を使い、条件を入力・検索し更に室内写真を見ながら決める時代となっております。そうなると、条件・写真はもとより、ネット上で検索される設備がお部屋についていないと、部屋探ししている人の目にも止まらず、せっかく綺麗なお部屋でも、案内までたどり着かないといった現象が起こります。『あったらいいな!』ではなく、『ないと選んでもらえない』のです。申し込みの早いお部屋(建物)は、必須設備を当然に設け、他と差別化を図っている物件です。

では、お客様から選ばれるにはどのような設備が必要なのでしょうか。
昨年発表された、全国賃貸住宅新聞社2019年版人気の設備ランキングより、あって当たり前の必須設備、他の物件との差別化を図るための設備をいくつか取り上げたいと思います。

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