不動産会社の使命と評価
アーバンレポート 第165号2013年4月発行
1999年(平成11年)に新卒社員として入社した私は、不動産について全くの素人で、右往左往していました。時は過ぎ、デフレ不況下にあった「失われた20年」もそろそろ脱却しそうな頃、2007年(平成19年)サブプライムローン問題と、2008年(平成20年)リーマン・ブラザーズ破綻がたて続けに起きました。ようやく曙光が見え始めた日本経済もさらに失速し、デフレ経済の深みへと落ちてしまいました。勿論、不動産市場もカウンターパンチの様にダメージを受けました。金融情勢も悪化し、企業の倒産が多発し、地価下落、空室率の上昇、家賃下落、新築の満室神話崩壊など、従来にもまして市場が深刻になりました。