第301号

賃貸における孤独死の問題点

アーバンレポート 第301号2024年7月発行

2024年1月に、私の担当している物件で孤独死がありました。その時の状況と孤独死の問題点についてお話ししたいと思います。

 ご入居者は30代の会社員で、1LDK(45㎡)に一人暮らしの男性でした。契約時に保証会社を利用され、緊急連絡人は都内在住のお母様です。


 発見された経緯は他のご入居者様より、隣のお部屋が1週間程前から電気が消えることなく、ずっと点灯したままになっており、集合ポストの郵便物も溜まっているので安否確認をして欲しいとのことでした。
 ご入居者様に電話を入れても連絡を取れず、緊急連絡人のお母様に電話を入れても連絡が取れなかった為、警察の立会いのもと管理キーを使用して入室しようとしました。しかし、玄関ドアを開けた途端に異臭がただよったこともあり、警察官より、恐らくお亡くなりになっているので現場保存をしたいから、管理会社は立ち入らないでくださいと言われました。

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