『地面師たち』を見て
アーバンレポート 第308号2025年2月発行
入居促進課の伊與木(いよき)と申します。
私は、2024年12月現在、ネットフリックスで話題の『地面師たち』を視聴しました。
『地面師たち』はネットフリックスで独占配信しているドラマで、全7話、詐欺集団である地面師と不動産業者、警察を巻き込んだ実話を素にした作品となっています。
今回はこちらの作品から地面師について解説してみたいと思います。
【地面師とは】
不動産業者を装い売買代金をだまし取る不動産詐欺集団のことです。
実在する土地や建物の所有者になりすまし、その不動産を他人に売却することで金銭をだまし取ります。不動産取引の際は偽造された身分証明書や登記書類を用いて、合法的な取引に見せかけます。
また、地面師に騙し取られたお金が戻ってくる可能性は極めて低いです。犯人が逮捕されたとしても、被害金の回収は困難を極めます。
地面師グループは役割を分担しており、逮捕されるのは末端の「なりすまし役」であることが多いです。そのため、首謀者や資金管理者を摘発するのは難しいのが実情です。詐取された資金はすぐに組織の運営費や報酬として分配されてしまいます。
作中では海外の口座を利用してマネーロンダリング(資金洗浄)をすることでお金の出どころを追えないようにしていまし
た。