始まる不動産のデジタル化 ~VR内見~
アーバンレポート 第220号2017年10月発行
2016年10月、ソニーからPlayStation VRが発売されるや否や、空前のVR(バーチャルリアルティ)ブームが巻き起こった。ヘッドセットと呼ばれるVR装置を眼鏡のように装着することで、任意の仮想空間が目の前に再現される仕組みのデジタル技術だ。憧れのゲーム世界に飛び込んだり、時間が無くても自宅にいながら世界旅行を楽しんだり、まさに近未来感覚を味わえる夢の装置といっても過言ではないだろう。
こうした人気や需要を背景に、いま不動産業界でもVRが普及しつつある。不動産会社向けVRシステムを開発するナーブ(東京都千代田区)は、2017年4月より、大和ハウスグループの大和エステート(東京都江東区)が運営する仲介店舗に物件のVR内見と接客が可能なシステムを導入した。