ウソみたいな本当の話
アーバンレポート 第245号2019年11月発行
私の日常業務はオーナー様宅を訪問し、アパートの管理状況や市場の動向等のお話をさせて頂くのですが、時には様々なお悩み事、はたまた庭に遊びにくる鳥や小動物の話まで様々なお話を聞かせて頂いたり、逆に私の方からもお話ししたりしています。そんな会話の中で「あの話してよ」「あの話どんなのだっけ?」とエピソードのリクエストがあるのですが、過去にアーバンレポートに記載された「電気泥棒」と並んでリクエストの多い「あの話」を改めてご紹介させて頂きます。 「あの話」とは2012年3月に発行したサポート通信(第009号)で簡単にご紹介したエピソードなのですが、多くの皆さまが覚えていて下さって、本当に感激しております。
ある日、某オーナー様から当社に3階建マンション一棟の管理を任せて頂くことになりました。元々、その建物はオーナー様のお兄様が管理していたのですが、体調が優れないとの理由で現オーナー様に引継がれました。当社で管理を始めるにあたり、お兄様からの引継ぎリストを基に打合せを実施しました。ところが、引継ぎリストの中で空室であるはずのお部屋に人の気配がするとのこと。気配はあるが家賃の入金も無い。誰かが居る気配はあるが、見たことは無い。しかも部屋の鍵も無くどうすることも出来ない!という状況だったようです。
リストから、その「空室」は(打合せの日の時点より)4年も前に退去になった部屋で、それからは申込も新たな契約もしていない、募集もされていない部屋とのことです。
現地確認の状況としては、摺りガラス超しに薄っすらと見える室内に、小さな骨壺のようなものが見えて気味が悪い・・・といった状況でした。